デザイン事務所で奴隷をしていたデザイナーのブログ

【昔】最下層デザイナー【今】広告代理店アートディレクター 広告業界の闇・生き抜き方・成功法について

制作プロダクション時代のことを振り返ってる。

ここ最近前に会社の人とやりとりあって思うところがあったから振り返ってみる。

 

無限に働くデザイン事務所時代

 
あのころは働き方改革もなく無限に働いてたなー
 
まだまだできないことばかりでかなりきつかった。
 
入社してまもない頃に
チーム長から「終電で帰られたら困る」と言われ、
それから毎日自転車通勤をしてた。片道8キロを。
 
9:30に朝着いて
デロンギを掃除して、みんなのゴミが箱のゴミを集めて、
便所掃除をして、床を掃除ががけしてようやく仕事を始める。
席についても電話が10分おきにかかってきて作業が手につかない。
 
その環境で忙しい時期は事務所に泊まることが多くて、月〜金まで泊まり込みとかもざらにあった。
 
ただその環境を逆に楽しんでたから後半はあんまり苦じゃなかったな。
友達はめっちゃ減ったけど。
 
そこまでずっと給料は20万でボーナスなし。
 
キャリアも積んだし次のステップと制作会社に移ることに。
 
 

中途半端な立ち位置で大変だった制作会社時代

 
25歳で制作会社に移ってかなりいい経験を積むことができた。
いま振り返ってもあんなにいい会社はなかなかない気がする。
良くも悪くもゆるいといった感じ。
 
ただ代理店案件が多かったから、制作現場との板挟みで業務の幅がかなり広かった。
デザインだけじゃなく、オーディション、ロケハン、撮影ディレクションまですべてやっていた。
その業務をやりながらデザイン、合成、入稿作業などもやる必要があったのでマシーンのように働いてた。
 
かなり身につくことは多くて、給料もよかったけど
その環境で2年を越えたときにこのまま10年後20年後どうなるんだろうと思う場面が多々あった。
制作会社はもちろん制作することで利益をあげているんだけど、
利益をあげることばかりで個人的なメリットはほぼ無くなってた。
 
デザインスキルもほぼ飽和して、撮影現場を回すという体力勝負な仕事が多く、
見方によっては土木作業員と同じだと感じるようになった。
撮影で汗だくになって、Tシャツも塩を吹いて、真っ黒に日焼けして、
こんなことするためにこの業界入ったんじゃないのになと感じることが多かった。
 
ただ職場の人は楽観的な人が多く、「なんとかなるでしょ(笑)」という人や
デザインが純粋に好きで苦にはしていなかった。
でもそんな楽観的な30代半ばの先輩たちを見ていて
いろいろお世話になっておいてかなり失礼だけど、
現場で汗を流すよりもっと企画の根っこから携わって脳に汗をかきたいと思った。
 
代理店に行きたいという想いはもともと強かったのと、会社も推奨していることもあって
入社してからコンペにも応募していた。
 
そういう地道な訓練のおかげで企画力も徐々について
次のステップに行きたいなーと思うようになった。
 
そして運良く広告代理店に行くことができた。
 
 

広告代理店に移った今素直に思うこと

 
広告代理店がゴールではないけど、
これからの世の中、組織に属していなくても自分の力で何かを生み出すことができる人が必要とされると思う。
 
それがデザイン事務所や制作会社で身につけられるなら全然いいと思う。
むしろどこでもいい。独学でもいい。
 
会社に所属してるから大丈夫って考えの人が多いけど、
その大丈夫は何基準なんだろう?
 
なんのスキルもつかないまま飼い殺しにされていることだってある。
面白くない仕事を延々やらされていることもある。
 
デザイナーになる人って危機感ない人が多いから世の中に利用されやすい。
 
美大が学費高くて実家が金持ちだから
娯楽の延長でやってる人多いなと思う。
 
デザイン事務所や制作会社のデザイナーがアートディレクターのようにデザインをビジネスとして捉えていけば日本のデザイナーの質も上がるのになと思う。
 
そうすれば趣味の延長でやっている人は淘汰されて、
デザインという仕事に価値が出るのに。
 
今は娯楽感覚のデザイナーが多くてデザイナー全体の社会的地位が下がっている。